おじゃりやれ 東京にある南国 八丈島 ~八丈富士 編~
八丈島とは、東京の南290kmに位置する常春の島である。
八丈富士と三原山、ふたつの火山が接合してできた「ひょうたん型」の島であり、
あの『ひょっこりひょうたん島』のモデルとなった島ともいわれている。
が、『ひょっこりひょうたん島』の著作権使用料が高すぎて観光に利用できなかったそうだ。
また、八丈島は『ガンバの冒険』のモチーフの島でもある。
① 八丈島でマムシ退治のために島に雉を導入
② ヘビがいなくなってネズミ増加
③ ネズミ退治のためイタチ導入
このことから斎藤惇夫が着想を得て創られたのが『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』だそうだ。
素晴らしい自然の景色もさることながら八丈一周道路、登龍道路、鉢巻道路といった素晴らしいツーリング・ロードが延びる島。
伊豆諸島一番のツーリング・アイランドと言ったら、ここ八丈島だろう。
カーフェリーはなく、バイクを運ぶには少々厄介な離島であるが、
愛車のNC750xを持ち込み、跨り駆け巡って感じた八丈島。
今回は、特に八丈島のシンボルともいうべき『八丈富士』について紹介しよう。

1.八丈島へのアクセス

島に渡るアクセス・ルートは、
東京湾 竹芝桟橋(浜松町)から出ている「貨客船(海)」
羽田空港から出ている「飛行機(空)」
伊豆諸島の島々から出ている「ヘリコプター(空)」の3ルートである。
貨客船「橘丸」は1日1便であるが、
東京湾を22:30発、翌日8:50着と、寝ている間に島に到着するので便利である。
飛行機は1日3便、時間は1時間もかからず、料金も貨客船とそれほど変わらない。
週末の観光で八丈島なら、行きは船、帰りは飛行機がベストだろう。
八丈島(というか伊豆諸島)へのバイク航送には注意することがある。
【注意点】
・250ccまでは貨客船(橘丸)で航送 (予約可)
・250cc以上のバイクは貨物船で航送
・貨物船でのバイク航送は予約不可
貨物船は島民の物資を優先するので、バイクを航送する場合は、
少なくとも1週間前には、貨物営業所にバイクを預けておいた方が良いだろう。
因みに、今回、バイクを航送するのに5日待つこととなった。
尚、バイクは箱コンテナに積み込まれるため、潮風や波を浴びることはない。
車は、貨物船の甲板にむき出しで積み込まれるため、波を浴びまくるそうだ。
2.のどかに牛が草をはむ ふれあい牧場

八丈富士のトイレ、自動販売機は中腹にある「ふれあい牧場」が最後となる。
登山前に寄っておこう。
また、牧場にある展望台からの眺めはとても素晴らしい。
山頂は雲に覆われることが多いが、牧場まで雲がかかることは少なくおススメの展望スポットである。

3.伊豆諸島の最高峰 八丈富士を登る

八丈富士の登山口は、中腹を一周する鉢巻道路の南東側にある。
外輪山までの登山道は階段となっていて、登山口から約50分ほどかかる。
4.外輪山 お鉢巡り

外輪山一周の所要時間は約1時間。
尾根道は細く、足場も悪いため時計回りの一方通行で巡る。勿論、柵などはなく、一歩踏み外せは火口に真っ逆さまだ。
八丈富士山頂の標高は854.3m。この頂からの眺望は島一番と断言できる、
眼下にはふれあい牧場、八丈島空港、そして正面に三原山が聳え立つ。

カルデラ内は木々が蒼く茂っている。中央火口丘に池が点在しているのが遠目に映る。

外輪山の北側からカルデラを望む。眼下には小穴と呼ばれる火口。
この火口の断崖への縁に浅間神社が鎮座する。

5.浅間神社にお参り

外輪山からカルデラ内に下り、右手(北側)に向かって歩くこと10分。
浅間神社が現れる。神社といっても、社殿はなく鳥居と積まれた石が鎮座するだけだ。
神社のすぐ裏は小穴の断崖。落ちたら最期、2度と這いあがって来れないだろう。

6.池が佇む中央火口丘

外輪山からカルデラ内に下り、浅間神社とは逆側、左手に延びる道は中央火口丘への登山道だ。
中心部までの道はジャングルを抜ける悪路、ハイキングMAPでは×印が付けられているが、
気をつけて歩けば、20分程で中央火口丘に佇む湖沼群にたどり着く。
50mの高さから写した火口丘の湖沼群と周辺の湿地。

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