GoProで撮る夕焼けのタイムラプスはとても美しい
タイムラプス動画(Time Lapse)とは、数秒~数分おきに1コマずつ撮影したものをつなげコマ送りなるように撮影した動画とのこと。
GoProには標準でタイムラプス撮影機能があるため、撮影すること自体に特に難しいことはないが、
ロケーションや被写体に適した設定ができず、
思った通りのタイムラプス動画を撮影できないことは多いだろう。
今回は、海に沈む夕陽を例にGoProでタイムラプス動画を撮影する方法について紹介する。
Contents
1.夕陽を撮影するための設定① ~解像度~
GoPro HERO 5では、3種類の解像度を選ぶことができる。
- 4K (3840 x 2160)
- 2.7K 4:3 (2704 x 2028)
- 1080 (1920 x 1080)

各解像度のサイズを図で比較すると以下の通り。

やはり解像度は「4K」一択だろう。
海岸に限らず自然の景色はパノラマ(横長)で撮影したほうが見栄えがするし、
また自然の移ろいも楽しめる。
ただし、4Kは長時間の撮影においてファイルサイズが巨大となるため、
被写体が縦に長い場合は、2.7K 4:3の選択もありだろう。
1080は低画質過ぎて映像を楽しめないので選択肢には入らない。
尚、解像度に4K、2.7K 4:3 を選択すると、視野角(FOV)はWide固定となるため、視野角の設定を気にする必要はなくなる。
2.夕陽を撮影するための設定② ~インターバル (INTR)~
次に選択できるインターバルを見てみよう。
- 0.5秒/フレーム (15 倍速) ※ 人・車などが対象
- 1秒/フレーム (30 倍速) ※ 人・車などが対象
- 2秒/フレーム (60 倍速) ※ 太陽・雲などが対象
- 5秒/フレーム (150 倍速) ※ 太陽・雲などが対象
- 10秒/フレーム (300 倍速) ※ 太陽・雲などが対象
- 30秒/フレーム (900 倍速) ※ 日単位での変化が対象
- 60秒/フレーム (1800 倍速) ※ 日単位での変化が対象

インターバルとは、1コマを撮影する間隔のこと。
また、GoPro HERO 5では、解像度4K、2.7K 4:3 の動画のフレームレートは「30フレーム/秒」。
つまり1秒間に表示されるコマ数が30コマのタイムラプス動画となる。
よって、上記の各インターバルで撮影されるタイムラプス動画は、括弧で付記した倍速映像と考えて良いだろう。
0.5 ~ 1秒/フレームは早送り的なタイムラプスであり、人・車などの動きの速いものが撮影の対象となるだろう。
2 ~ 10秒/フレームになると人の動きはコマ飛びとなってしまう。太陽・雲などの動きが遅いものが撮影の対象となるだろう。
30 ~ 60秒/フレームになると丸1日撮影しても動画時間は24 ~ 48秒。
また、バッテリーの交換(又は、電源供給)が必要となるため、ほとんど使用することはないだろう。
撮影時間を算出する計算式は
(フレームレート)×(インターバル)×(動画時間)=(撮影時間)
インターバルを計算する場合は
(インターバル)=(撮影時間)/{(フレームレート)×(動画時間)}
大よそ1時間(3600秒)で沈む夕陽を、30秒程度のタイムラプス動画としたい場合、計算式は以下の通りとなる。
3600 秒 /(30フレーム/秒 × 30秒)= 4 秒/フレーム
計算結果から、夕陽を撮影するには「4 秒/フレーム」に一番近い「5秒/フレーム」を選択すればよいことが分かる。
3.夕陽を撮影するための設定③ ~自動露出~
解像度もインターバルも決まった。さぁ実際に海に沈む夕陽を撮影してみよう。
あれ? 陽の光が飛びきって夕陽の丸い形が見えない・・・
これは、GoPro HERO 5の自動露出エリアがデフォルトで画像中心となっているためだ。
GoProの自動露出エリアを夕陽が沈む場所に設定しておくことで夕陽をまんまるに撮ることができる。
4.まるでオーロラ 目まぐるしく移り変わる美しい夕焼け
移ろいゆく色鮮やかな夕焼けの変容を捉えることができるのはタイムラプスならでは。