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沖縄の断崖展望スポット 絶壁のバンタ


沖縄の景勝地には「バンタ(またはハンタ)」と呼ばれる場所がいくつか存在する。
初めて沖縄を訪れた観光客は、バンタという文字を見ただけでは一体何のことか分からないだろう。

「バンタ」とは沖縄・奄美地方の方言で「崖のふち」のこと。
観光案内板に○○バンタとあれば、絶壁の展望スポットと思っていいだろう。

沖縄で最も高い於茂登岳(石垣島)でさえ、その標高はたった526m。
そして沖縄のほとんどの山の山頂部は、木々に覆われていて実は展望が良くない。

つまり、沖縄で高所からの好展望を望むなら登山ではなくバンタとなるのだ。

眼下に美しい海が広がる沖縄のバンタ、
今回は、沖縄でも絶景の展望を誇る3つのバンタを紹介する。
2016_0420_8_果報バンタ3



1.ヤンバルの絶景 茅打バンタ

ヤンバルの北端、辺戸岬の手前に位置する「茅打ちバンタ(かやうちばんた)」は
沖縄本島で一番有名なバンタだろう、たぶん。

投げ込まれた「束ねた茅」が風に打たれてバラバラとなる
その様子からこのバンタは「茅打ち」と呼ばれている。

眼下の海岸は道路を作ることもできないほど険しい地形である。

今でこそトンネルが通り辺戸へと簡単に行くことができるが、
トンネルができるまでは、人々はこのバンタを登って辺戸へと往来していたそうだ。

バンタの頂きにある巨岩の裂け目の道は、
大正時代に道が拡張されるまでは、その道幅のあまりの狭さに、
途中で人が出会うと、どちらかが道を戻らなければならなかったことから「戻る道」と呼ばれたそうだ。
2016_0608_6_茅打バンタ1

茅打ちバンタから望む黒く深く美しいヤンバルの海。
2016_0608_6_茅打バンタ2



2.広がる大海原 久米島の比屋定バンタ

沖縄本島の西方100kmの沖に浮かぶ久米島。
その北西岸に聳える標高200の断崖絶壁、それが比屋定バンタだ。

見渡す限りの大海原。眼下に広がる雄大な海岸。
天気の良い日には水平線の彼方に粟国島を望むことができる。
2016_0312_7_比屋定バンタ3

東に延びる海岸には黒石森(くるしむい)と呼ばれる森林が広がり、
その遥か彼方には、砂浜だけの島「ハテの浜」が白いスジを延ばしている
2016_0312_7_比屋定バンタ2



3.最も美しい 宮城島の果報バンタ

沖縄本島の中部、東海岸に突き出た勝連半島、その沖に浮かぶ島々「与勝諸島」。
その島々の1つである宮城島には、沖縄で最も美しい断崖「果報バンタ」がある。

尚、与勝諸島のうち浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島は
海中道路や大橋によって沖縄本島と繋がっているので、車両でアクセスすることが出来る。

エメラルドブルーの美しい海、白い砂浜。
南国の美しさが凝縮された光景が眼下に広がる。
2016_0420_8_果報バンタ2
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