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美しい海岸を誇る三河湾に浮かぶ篠島


篠島(しのじま)とは、愛知県は三河湾に浮かぶ離島であり、
日間賀島・佐久島と合わせて「三河湾三島」と呼ばれている。

その面積は1km²にも満たないが、1700人を超える島民が生活している。
1950年代には、現在の倍以上となる3700人が住んでいたそうだ。

1974年に篠島と属島の中手島・小磯島を繋ぐ埋め立て工事が行われるまでは、
その面積は0.68km²しかなく、三島の内で最も小さく、そして人口密度が最も高い島であった。

近年はリゾートの日間賀島、アートの佐久島ばかりが注目されているが、
自然の美しさは、篠島が三河湾三島で一番である。

今回は、そんな篠島の素晴らしい景勝地を紹介しよう。
2017_0505_01_前浜1



1.佐久島へのアクセス

篠島に渡島する手段は、知多半島の南端に位置する師崎港から出航する
高速船とフェリーだけである。

ゴールデンウイーク等の観光シーズンは大変混雑し、
車両の航送は当然断られるので、車は港の駐車場に停めて渡島することになる。

バイクの航送は断られることはないが、航送料金は往復で5480円と高く、
また、島にはバイクで走るようなところは全くないので、持ち込むメリットは殆どない。
2017_0504_00_篠島1

海上から望むお隣の日間賀島は、まるで軍艦のようだ。
軍艦「日間賀島」を望むなら揺れる高速船より、眺めの良いフェリーがおススメ。
2017_0504_06_日間賀島



2.しらすの島

篠島は「おんべ鯛」と「ふぐ」の島で知られているが、
漁港単位での漁獲量日本一を誇る「しらす」を食べてみて欲しい。

定番は、海鮮喫茶「仁」の「しらす丼」。茹で立ての「しらす」がとても美味しい。
2017_0504_08_しらす丼

また、居酒屋「おくらば」で食べた「しらすのかき揚げ」も美味しかった。
お酒のツマミにおススメの一品。
2017_0504_08_おくらば



3.ウミガメも産卵に訪れる美しい前浜

篠島といったら、やはり前浜。地元では「ないば」と呼ぶそうだ。
800mの広大な砂浜は愛知でも随一の美しさを誇る。
6月にはウミガメも産卵に訪れるそうだ。

長大な弧を描く海岸線。砂浜と青い空、青い海のコントラストが美しい。
2017_0505_01_前浜2



4.伊勢神宮を彼方に望む太一岬

篠島の西部に道路はなく、海岸線を通る西山遊歩道で散策することになる。
遊歩道で巡る西岸は美しい景観の宝庫である。

島の最南端の太一岬。海に向かう鳥居は伊勢神宮を望んでいる
2017_0505_03_太一岬1

鳥居をくぐり、展望台から望む野島。奥には神島が霞む。

野島は篠島の南に位置する無人島であり、海上安全を祈願する野島祭では
70隻を越える漁船団によるパレードが行われるそうだ。
2017_0505_03_太一岬2



5.三河湾に浮かぶの松島

西山遊歩道の終点、歌碑公園展望台から望む松島と南西海岸
日本の夕陽百選にも選ばれている好展望スポットだ。
2017_0505_05_歌碑公園展望台

海岸の上に立つのは篠島小学校と中学校。
聞いた話によると、小学校の方は「内海高校 篠島分校」の跡地だそうだ。

離島から本土に高校に進学させると、毎月10万円くらい養育費がかかるため、
島民の要望で分校が設置されたが、
分校が出来たら「お金が掛かっても人数の多い本土の高校に進学させたい」って言い出して、
結局、生徒減少により閉校したそうだ。

学校の敷地を突き抜けた先にある「清正の枕石」。
この海岸が、松島を一番間近に望むことができる場所だ。
松島の右に浮かぶ岩礁は広亀島と戸亀島。
2017_0505_06_清正の枕石1


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