美しい海岸を誇る三河湾に浮かぶ篠島
篠島(しのじま)とは、愛知県は三河湾に浮かぶ離島であり、
日間賀島・佐久島と合わせて「三河湾三島」と呼ばれている。
その面積は1km²にも満たないが、1700人を超える島民が生活している。
1950年代には、現在の倍以上となる3700人が住んでいたそうだ。
1974年に篠島と属島の中手島・小磯島を繋ぐ埋め立て工事が行われるまでは、
その面積は0.68km²しかなく、三島の内で最も小さく、そして人口密度が最も高い島であった。
近年はリゾートの日間賀島、アートの佐久島ばかりが注目されているが、
自然の美しさは、篠島が三河湾三島で一番である。
今回は、そんな篠島の素晴らしい景勝地を紹介しよう。

1.佐久島へのアクセス
篠島に渡島する手段は、知多半島の南端に位置する師崎港から出航する
高速船とフェリーだけである。
ゴールデンウイーク等の観光シーズンは大変混雑し、
車両の航送は当然断られるので、車は港の駐車場に停めて渡島することになる。
バイクの航送は断られることはないが、航送料金は往復で5480円と高く、
また、島にはバイクで走るようなところは全くないので、持ち込むメリットは殆どない。

海上から望むお隣の日間賀島は、まるで軍艦のようだ。
軍艦「日間賀島」を望むなら揺れる高速船より、眺めの良いフェリーがおススメ。

2.しらすの島
篠島は「おんべ鯛」と「ふぐ」の島で知られているが、
漁港単位での漁獲量日本一を誇る「しらす」を食べてみて欲しい。
定番は、海鮮喫茶「仁」の「しらす丼」。茹で立ての「しらす」がとても美味しい。

また、居酒屋「おくらば」で食べた「しらすのかき揚げ」も美味しかった。
お酒のツマミにおススメの一品。

3.ウミガメも産卵に訪れる美しい前浜
篠島といったら、やはり前浜。地元では「ないば」と呼ぶそうだ。
800mの広大な砂浜は愛知でも随一の美しさを誇る。
6月にはウミガメも産卵に訪れるそうだ。
長大な弧を描く海岸線。砂浜と青い空、青い海のコントラストが美しい。

4.伊勢神宮を彼方に望む太一岬
篠島の西部に道路はなく、海岸線を通る西山遊歩道で散策することになる。
遊歩道で巡る西岸は美しい景観の宝庫である。
島の最南端の太一岬。海に向かう鳥居は伊勢神宮を望んでいる。

鳥居をくぐり、展望台から望む野島。奥には神島が霞む。
野島は篠島の南に位置する無人島であり、海上安全を祈願する野島祭では
70隻を越える漁船団によるパレードが行われるそうだ。

5.三河湾に浮かぶの松島
西山遊歩道の終点、歌碑公園展望台から望む松島と南西海岸。
日本の夕陽百選にも選ばれている好展望スポットだ。

海岸の上に立つのは篠島小学校と中学校。
聞いた話によると、小学校の方は「内海高校 篠島分校」の跡地だそうだ。
離島から本土に高校に進学させると、毎月10万円くらい養育費がかかるため、
島民の要望で分校が設置されたが、
分校が出来たら「お金が掛かっても人数の多い本土の高校に進学させたい」って言い出して、
結局、生徒減少により閉校したそうだ。
学校の敷地を突き抜けた先にある「清正の枕石」。
この海岸が、松島を一番間近に望むことができる場所だ。
松島の右に浮かぶ岩礁は広亀島と戸亀島。

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