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心に沁みるケラマブルー! 絶景を求め渡嘉敷島へ


渡嘉敷島とは、沖縄本島の西方40kmの東シナ海に浮かぶ島であり、
ケラマ諸島(慶良間諸島)で一番大きな島だ。

那覇の港「とまりん」からフェリーで約1時間、高速船だと30分ほどで辿り着くこの島には、
毎年、数多くの観光客が訪れている。

ケラマブルーの海に囲まれた渡嘉敷島の景色はとても素晴らしい。
しかし、美しい自然の影に隠れているが、沖縄戦最多の集団自決跡地が存在する島でもあり、
陰と陽が混在している。

今回は、そんな渡嘉敷島の素晴らしくも、複雑な気持ちになる絶景スポットを紹介する。

2017_0410_0_ハナリ島1



1.ケラマブルーに浮かぶ無人島 ハナリ島

ハナリ島とは渡嘉敷島の西海岸、阿波連ビーチの沖800mに浮かぶ無人島である。
君南風屋(チンペーヤ)と呼ばれる神女チンぺーを祀る拝所が存在する渡嘉敷島の聖地でもある。

ウン島へは阿波連ビーチからでているグラスボート等で簡単にアクセスできる。

ウン島に渡ると、美しい海岸に数十発の砲弾の残骸が放置されていることに驚く。
これは、戦後、ダイナマイト漁に使うため集められたものだそうで、火薬は抜き取られている。
2017_0410_1_ハナリ島1

島の北側の岩山に登ると眼前に広がるケラマブルー。そして、真っ白な砂浜。
阿波連の海は沖縄でもトップクラス美しさを誇る。
2017_0410_1_ハナリ島2

また、この無人島はシブガキ隊が解散時に銅像を建てた島としても知られている。
解散から28年。もはや原型を留めていおらす、かなり不気味だ。
2017_0410_1_ハナリ島3



2.雄大な岬の景勝 阿波連園地

島の南端に広がる広大な岬の園地「阿波連園地」。
この一帯は「ヒナクシ(舟越)」とも呼ばれている場所だ。

園内には幾つかの展望台があるが、南端に位置する岩山からの景色が一番素晴らしい
岩山の頂きから一望する渡嘉敷島。息をのむほどの雄大な離島の景色が広がる。
2017_0410_2_阿波連園地1

南に目を向けると眼下にはウン島
島を突き抜ける道は、ウン島の南端に立つ阿波連灯台へと続く道だ。

大潮の干潮時には、歩いて島へと渡ることができるが、
潮が戻ると帰れなくなるので注意が必要だ。
2017_0410_2_阿波連園地2



3.東に浮かぶ島々を望む東展望台

東展望台とは、渡嘉敷島の北部に位置する最高峰「赤間山」の山頂にある展望台であり、
赤間山展望台とも呼ばれている。

黒島、前島、儀志布島といった離島を望む素晴らしい展望スポットであり、
蒼い海と青い空の境界には沖縄本島が霞む。
2017_0410_3_東展望台1

見渡す限りの冴えたブルー。深く澄んだ海が美しい。
2017_0410_3_東展望台3

絶景が広がる赤間山の山頂は、沖縄戦最多の集団自決跡地としても知られている。
跡地の沢は、どことなく薄ら寒い雰囲気が漂っている。



4.阿座間味から外地島まで一望 照山展望台

照山展望台とは、渡嘉志久と阿波連の中間に位置する照山(ティラダキ)の山頂に建てられて展望台だ。

外地島から座間味島まで、慶良間諸島の西側の島々を一望できる素晴らしい展望スポット。
また、夕陽を眺める最高のスポットでもある。夕暮れ刻、慶良間に沈む陽はとても美しい。
2017_0410_4_照山展望台9

この照山の入口にも戦跡碑が建てられている。
碑文は「海上挺進隊 第三戦隊 赤松隊の陣中日誌」から抜粋されたものだそうだ。

渡嘉敷島の素晴らしい景勝地には、必ずといっていいほど戦争の跡が付き添う。


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