台地の氣の力 沖縄の3大パワースポットを巡る
8か月の間、沖縄を放浪、26の島々を巡り、数々のパワースポットを訪れた。
その中でも、ずば抜けたパワースポットと言えば、
「斎場御嶽」「シルミチュー霊場」「安須森御嶽」、この3つだろう。
那覇でたまたま出会ったオジーの語りによれば、
沖縄本島を流れる龍脈の上に位置するこれらの霊場は、
他のパワースポットとは一線を画す存在なのだそうだ。
そのパワーのご利益あってか、日本一周のバイクツーリングでは無事故・無違反。
今回は、霊験あらたかな沖縄3大パワースポットを紹介する。

1.琉球王朝の最高位 御嶽の頂点に立つ斎場御嶽
斎場御嶽(せいふぁーうたき)とは、沖縄本島の南東部、
中城湾に突出した知念半島の東端に位置する御嶽である。
「せいふぁ」とは「最高位」の意味であり、
文字通り斎場御嶽は琉球王朝の最高位、御嶽の頂点に君臨する御嶽である。
御嶽とは琉球信仰の祭祀場、神の来訪地や祖先神を祀る場所であり、
本来は、内地の神社・寺のように観光対象ではない場所であるが、
斎場御嶽は2000年に世界文化遺産に登録され、観光地となった御嶽である。

斎場御嶽の聖域のなかでも、最深部にある「三庫理(さんぐーい)」は格別だ。
岩壁と岩壁が形作る三角形の空間。そこを突き抜ける陽の光。
只ならぬ雰囲気がこの場を支配している。

2.琉球開闢の神々の居 シルミチュー霊場
沖縄本島の中部、東海岸に突出する勝連半島の沖3km浮かぶ浜比嘉島。
その南部の森に佇む洞窟が「シルミチュー霊場」だ。
浜比嘉島は海中道路、および、浜比嘉大橋で沖縄本島と繋がっているため、
船に乗らずともアクセスすることができる。
シルミチューとは、女神アマミチューとともに、琉球を創造した男神であり、
シルミチュー霊場は、シルミチューとアマミチューが同棲したとされる聖地である。

深い森の中、鳥居を潜り、長い階段を登った先に、神々が住んだとされる霊場がある。
静寂、そして凛とした空気に包まれた不思議な空間だ。

3.琉球開闢の聖地 安須森御嶽
安須森御嶽(あすむぃうたき)は、沖縄本島の北端、
辺戸岳の山頂に位置する御嶽であり、辺戸御嶽とも呼ばれている。
この地はアマミキヨによって作られた7つの聖地の1つであり、
安須森御嶽は、琉球開闢七御嶽の1つに数えられている。

標高は248mと、決して高い山ではないが、
登山道は傾斜が急で、ロープを伝って岩場をよじ登る必要もある。
また、ハブも出没するので、決して楽な登山ではない。
しかし、山頂からの眺めはパワースポット抜きにしても随一の絶景。
ヤンバルの最果て、辺戸まできたなら、是非訪れておきたい場所である。

辺戸岳は黄金山(くがにやま)とも呼ばれ、山頂には幾つかの祠が鎮座している。

聖域から望むヤンバルの山々と黒々とした深い森。

- 関連記事
-
-
秘島中の秘島! 八重山のパナリ島を探検する
-
目の覚めるブルー! 石垣島、伊原間の美しい大空を駆ける
-
台地の氣の力 沖縄の3大パワースポットを巡る
-
心に沁みるケラマブルー! 絶景を求め渡嘉敷島へ
-
野生牛が闊歩する日本の秘島! トカラ列島 口之島
-
コメント