宮古の隠れたパワースポット4選
宮古島とは沖縄諸島と八重山列島の間に位置する南の島。
伊良部島、来間島、池間島と長大な橋で繋がっていて、
伊良部島と繋がっている下地島を含めると、
船に乗らずとも5つの島の観光を楽しむことができる。
島全体がパワースポットとも云われる宮古島。
今回は、宮古地方の数あるパワースポットの中で、あまり知られていない、
また、パワースポット抜きに素晴らしい景勝地でもある4つのスポットを紹介する。

1.太陽の泉 ティダガー
ティダガーとは、宮古島の南東部「保良」の海岸に湧く湧水(ガー)であり、
トラバーチン(石灰質の沈殿岩)で石灰華段丘が形成されている場所である。
鍾乳洞以外の屋外で石灰華段丘が形成されることは珍しく、
2016年に国の天然記念物に指定されている。
ティダとは沖縄の方言で「太陽」、ガーとは「湧水、川、井戸」の意味であり、
ティダガーとは「太陽の泉(太陽の川)」の意となる。
入口は目印も何もない農道の奥にあり、
また、海岸に出るためにはロープを伝って崖を下りる必要がある。
アクセスは少々困難だが、素晴らしい景勝なので是非訪れてみて欲しい。

ティダガーの先には、青い海に真っ直ぐに延びる東平安名崎。
白亜の平安名埼灯台を遠望する。

2.荘厳な鍾乳石 仲原鍾乳洞
仲原鍾乳洞とは、宮古島の南部「仲原(ナカバル)」にある個人所有の鍾乳洞。
ティダガーも大概だが、仲原鍾乳洞もかなり分かりにくい場所にある。
仲原のサトウキビ畑のど真ん中、道に全く特徴がないため、
ナビなしだと中々見つけられないだろう。
また、不定休なので、事前に電話で営業時間の確認をしておいた方が良いだろう。
尚、入洞料は500円だ。(2016年時点)
サトウキビ畑に空いた縦穴、その奥にぽっかりと口を開ける鍾乳洞。

洞窟の中に入り振り返ると、陽に照らされる鍾乳石が美しい。

3.静寂に降り注ぐ光 ヌドクビアブ
ヌドクビアブとは、伊良部島の畑のど真ん中、森に囲まれた深さ22mの縦穴の洞窟。
「ヌドクビ」とは宮古方言で「喉首」、そして「アブ」とは「縦穴」。
つまり「喉首の縦穴」という意味だ。
例に漏れず、ここの場所も相当分かりにくい。
方形に区画整理されたサトウキビ畑の只中にあり、
似通った森が点在しているので混乱しそうになる。
ただ、現在畑に残っている森は、だいたい何らかの「アブ」の史跡なので、
シラミつぶしに森を巡るのもアリかもしれない。
縦穴の割れ目から階段を下りて「ヌドクビアブ」の底へ。
この階段は、戦時中にここを防空壕として使用した日本軍が作ったものだそうだ。

縦穴から延びるガジュマルの根と降り注ぐ光。
外界の音一切が遮断され、垂れ落ちる水滴の音だけが響く。

4.母胎への回帰 下地島の鍋底池
鍋底池とは、下地島の西岸にある「洞穴で海と通じた池」であり、
下地島で一番有名な名勝である「通り池」の先に位置する。
昔は「通り池」から「鍋底」まで遊歩道が延びていたが、
台風と高波で破壊され、再建は断念されているそうだ。
鍋底までは、琉球石灰岩のトゲトゲの岩場を歩くことになるので、
島ぞうりでのアクセスは止めておいて方が良いだろう。

その中に入ると喧騒が途端に止み、洞内に響くのは波のさざ波だけ。
ここで聴く音は胎児が聴く胎内音に近いと言われている。

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