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楽して絶景! おススメの離島の低山5選


離島にそびえる山は、そのほとんどが標高400mにも満たない低山であり、
比較的容易に登頂することができる。
その上、山頂の周囲には視界を遮るものがなく、360°のパノラマ展望であるところが多い。

トイレを気にすることもなく、登山が苦手な人でも気軽に楽しめる離島の低山
今回は、そんな離島の山の中で、努力せずに絶景が楽しめるおススメの5つの低山を紹介する。

2017_0316_5_旭山3



1.八重山で一番の絶景低山 野底マーペー

野底(ぬすく)マーペーとは、石垣島の北部に位置する標高280mほどの低山であり、
野底岳とも呼ばれている。

山頂近くまで全舗装の林道が通っていて、
登山道の裏口のようなところから入って、15分ほどで登頂することができる。

石垣島には、標高525mの沖縄最高峰「於茂登岳」がそびえているが、
その山頂は竹林に覆われ、最高峰の割には展望が開けていない

山頂が「大きな岩」で視界を遮るもがない野底マーペーの方が、
断然、展望が素晴らしい

マーペーとは、八重山の伝承上の女性の名前
マーペーは病気に罹り、黒島に残された恋人を思って野底岳に登ったが、
憎き於茂登岳にさえぎられて黒島が見えず、絶望して山頂の石と化したそうだ。
2017_0316_1_野底マーペー1

マーペーから望む平久保半島。半島を囲む青いリーフ、伊原間の海が美しい
2017_0316_1_野底マーペー2



2.神々が来訪する宮古の大神島

大神島とは、宮古島の北4kmの海上に位置する島。
御嶽信仰が強い島であり、また秘祭「ウヤガン(祖神祭)」が残っていて、
立ち入りが禁止されている区域があるので注意が必要だ。

面積0.24km²、人口約30人の小さな島には商店どころか自販機もない

不便さから言えば、小宝島与路島以上の辺境の島ではあるが、
宮古島とを結ぶ定期船は1日4~5便所要時間は15分なので、
小宝島与路島ほどのヤバさはない。

大神島の中央にそびえる標高74mの最高峰に名前はなく、単に「遠見台」と呼ばれている。
5分もあれば登れる山頂には、
トゥンバラと呼ばれる島民の信仰の対象となっている巨石が鎮座している。
この巨石は神様の岩なので、絶対に昇ってはいけない。
2017_0316_2_狩俣遠見番所3

遠見台から望む大神島の東海岸。
リーフに不可思議に並ぶ「カミカキス」「ンナパズ」呼ばれる奇石群を見下ろす。
海の向うに浮かぶのは宮古島の海岸線だ。
2017_0316_3_遠見台6



3.360°の大パノラマ 伊江島タッチュー

伊江島とは、沖縄本島、本部半島から北西に9kmの位置に浮かぶ島であり、
島唯一の山、標高172mの「タッチュー」は島のシンボルとなったいる。

「タッチュー」とは愛称であり、その意味は沖縄方言で「先がとがってるもの」、
島民が呼んでいる「城山(グスクヤマ)」が正式名だそうだ。

島のどこからでも眺めることの出来るタッチューは、島民の信仰の対象、聖地であるが、
観光地となっていて登ることができる。
2017_0316_3_城山1

山腹の駐車場から10分もかからず登れる山頂は、伊江島全域を一望する絶景スポット
2017_0316_3_城山2

心地良い風を受けながら、海の彼方に浮かぶ伊是名島、伊平屋島を望む。
2017_0316_3_城山3



4.奄美随一の絶景展望 請島ミヨチョン

請島の絶景」でも紹介したが、
ミヨチョン岳とは、請島の最高峰「大山」の南に位置する標高356mの峰である。

大山一帯は、希少植物保護のため立入が禁止されており、
入山するには教育委員会への申請と、地元「みのり会」会員の同行が必要だ。

面倒に思えるが、宿に人に一言「ミヨチョンに行きたい」と伝えれば手続きをしてくれるだろう。
同行料は3000円と安い。(2016年7月時点)

山腹にある登山道入口から入って、約40分で登頂することができるミヨチョン岳は、
ハブが生息する危険な山だが、「みのり会」会員が先陣を切ってくれるので心配は無用だ。
2017_0316_4_ミヨチョン岳3

加計呂麻から請島水道、請島を一望し、そして太平洋の大海原へ。
視線の先には雄大な光景が広がる。
2017_0316_4_ミヨチョン岳4



5.大海原に沈む夕陽が美しい 父島の旭山

父島とは、東京から南に1000kmの太平洋の只中にうかぶ小笠原諸島に属する島である。

1000kmという距離は、東京から種子島までの距離と同じで、
父島は九州よりも遠い関東地方となる。

旭山とは、島の北部、奥村集落の背後にそびえる山であり、
旭山山頂(267m)」と「旭山南峰(標高272m)」の2峰から成っている。
夜明道路にある登山道入口から入って、どちらの峰にも30分ほどで登頂できる。

1861年、咸臨丸で父島に来島した巡検隊が、
この山の山頂に旭日旗を掲げたことが、その名の由来だ。

2つの峰ともその展望は素晴らしいが、
二見湾から北部の集落、そして兄島まで一望できる旭山山頂の方がおススメだ。
2017_0316_5_旭山4

二見湾に沈んでいく夕陽を望む絶景スポットだ。
尚、日没後の登山道は危険なので、夕陽を望むなら懐中電灯など準備をシッカリしよう。
2017_0316_0_旭山1



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