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離島マニアの垂涎の的! 奄美の秘島 与路島


与路島とは、加計呂麻島の南方、請島の西に位置する離島で、
奄美の有人島の中で1番小さな島である。

島へのアクセスは、奄美の古仁屋から出航する町営定期船「せとなみ」のみ。
1日1便と運航便数は多いが、2mの波で欠航してしまう小型船舶であるため、
1週間欠航することもしばしば。訪れるには少々勇気のいる島である。

離島の中の離島」と言われるだけあって島に自販機はない
自販機がない島なんて、ここ与路島と大神島くらいだろう。

また未整備の道が多く、ハブも生息しているので行けない観光場所が結構ある。

小宝島クラスのヤバイ島ではあるが、離島マニアなら一度は訪れたい秘島だ。
今回は、そんな与路島の景勝地を紹介しよう。

2017_0303_1_与路港6



1.ノエビアの道から見下ろすハミャ島

大体どこの離島にも島の観光地を代表する展望台があるものだが、
この与路島には展望台がない

だからといって、素晴らしい展望が望めないという訳ではない。
ハミャ島と請島を望む展望スポット、それがノエビアの道だ。

ノエビアとは、勿論地名ではなく化粧品メーカーのノエビアだ。
島の北東の海岸にノエビアの研究施設「与路島海洋センター」があり、
そこに向かう尾根沿い道からの展望がとても素晴らしい
2017_0303_2_ノエビアの道3



2.美しいサンゴの集落

与路島といったら、やはり集落を囲むサンゴの石垣
この規模で残っているのは喜界島の阿伝集落と、ここ与路集落ぐらいだろう。

石垣の規模では阿伝には敵わないかもしれないが、雰囲気では与路の方が上だ。

砂浜に面した石畳の直線道路に沿って、真っ直ぐに延びるサンゴの石垣
海岸側にはハイビスカスの防風林
南の国の島の集落の美しさに魅了される
2017_0303_3_サンゴの石垣2



3.雄大な高原海岸

高原海岸とは集落の反対側、東シナ海に面した海岸だ。

海岸の中央にはリーフを掘削して作られた艀の港
昔は、ここに届いた物資を集落まで運ぶのに苦労したそうだ。
もう使われることは無いのだろう。

尚、高原(たかばる)の海は澄んでいて美しいが、
外洋に面していて、うねりが強く海水浴には適していない
2017_0303_4_高原海岸への道1

桟橋から望む勇壮な高原の海。その迫力に圧倒される。
2017_0303_4_高原海岸4



4.海の恵み 大縄海岸

島の南東岸に広がる島一番の海岸が「大縄海岸」だ。

海岸まで続く下りのダートは転回困難なので注意。
オンロード車でのアクセスはおススメできない

大潮干潮時の大縄海岸。潮位が下がり海面上にリーフが現れている。
広大な海岸を囲うリーフ、その先には請島。素晴らしい光景だ。
2017_0303_5_大縄海岸1

島民が行う「追い込み漁」の釣果。
大潮の大縄海岸は海の恵みに溢れている
2017_0303_5_大縄海岸2



5.名もなき秘境の入り江

与路島というだけで秘境ではあるが、
島の南部・西部は、島の中でもさらに秘境と言える地域だ。

アクセスするための道は草に埋もれ廃道と化していて、
ハブが生息する与路島では、島民も訪れない場所...

そんな島の西部で、素晴らしい展望の入り江があったので紹介する。

その入り江とは「鏡崎」と「ヌッ瀬崎」に囲まれた名もなき湾
集落の北にある「スケナダ入口まで0.5km」の道案内の先にあるのだが、
どうやら「スケナダ」ではないようだ。

海岸まで下りることは出来ないが、
途中まで重機で草木が掻き分けられていて、勇壮な入り江を一望することが出来る。
西の海に面しているので、海に沈む美しい夕陽を眺めることができるだろう。
2017_0303_6_スケナダ2

因みに「スケナダ」とは何なのか?
宿の女将さんに聞いても、ぱっとしない返答だった。


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