離島マニアの垂涎の的! 奄美の秘島 与路島
与路島とは、加計呂麻島の南方、請島の西に位置する離島で、
奄美の有人島の中で1番小さな島である。
島へのアクセスは、奄美の古仁屋から出航する町営定期船「せとなみ」のみ。
1日1便と運航便数は多いが、2mの波で欠航してしまう小型船舶であるため、
1週間欠航することもしばしば。訪れるには少々勇気のいる島である。
「離島の中の離島」と言われるだけあって島に自販機はない。
自販機がない島なんて、ここ与路島と大神島くらいだろう。
また未整備の道が多く、ハブも生息しているので行けない観光場所が結構ある。
小宝島クラスのヤバイ島ではあるが、離島マニアなら一度は訪れたい秘島だ。
今回は、そんな与路島の景勝地を紹介しよう。

1.ノエビアの道から見下ろすハミャ島
大体どこの離島にも島の観光地を代表する展望台があるものだが、
この与路島には展望台がない。
だからといって、素晴らしい展望が望めないという訳ではない。
ハミャ島と請島を望む展望スポット、それがノエビアの道だ。
ノエビアとは、勿論地名ではなく化粧品メーカーのノエビアだ。
島の北東の海岸にノエビアの研究施設「与路島海洋センター」があり、
そこに向かう尾根沿い道からの展望がとても素晴らしい。

2.美しいサンゴの集落
与路島といったら、やはり集落を囲むサンゴの石垣。
この規模で残っているのは喜界島の阿伝集落と、ここ与路集落ぐらいだろう。
石垣の規模では阿伝には敵わないかもしれないが、雰囲気では与路の方が上だ。
砂浜に面した石畳の直線道路に沿って、真っ直ぐに延びるサンゴの石垣。
海岸側にはハイビスカスの防風林。
南の国の島の集落の美しさに魅了される。

3.雄大な高原海岸
高原海岸とは集落の反対側、東シナ海に面した海岸だ。
海岸の中央にはリーフを掘削して作られた艀の港。
昔は、ここに届いた物資を集落まで運ぶのに苦労したそうだ。
もう使われることは無いのだろう。
尚、高原(たかばる)の海は澄んでいて美しいが、
外洋に面していて、うねりが強く海水浴には適していない。

桟橋から望む勇壮な高原の海。その迫力に圧倒される。

4.海の恵み 大縄海岸
島の南東岸に広がる島一番の海岸が「大縄海岸」だ。
海岸まで続く下りのダートは転回困難なので注意。
オンロード車でのアクセスはおススメできない。
大潮干潮時の大縄海岸。潮位が下がり海面上にリーフが現れている。
広大な海岸を囲うリーフ、その先には請島。素晴らしい光景だ。

島民が行う「追い込み漁」の釣果。
大潮の大縄海岸は海の恵みに溢れている。

5.名もなき秘境の入り江
与路島というだけで秘境ではあるが、
島の南部・西部は、島の中でもさらに秘境と言える地域だ。
アクセスするための道は草に埋もれ廃道と化していて、
ハブが生息する与路島では、島民も訪れない場所...
そんな島の西部で、素晴らしい展望の入り江があったので紹介する。
その入り江とは「鏡崎」と「ヌッ瀬崎」に囲まれた名もなき湾。
集落の北にある「スケナダ入口まで0.5km」の道案内の先にあるのだが、
どうやら「スケナダ」ではないようだ。
海岸まで下りることは出来ないが、
途中まで重機で草木が掻き分けられていて、勇壮な入り江を一望することが出来る。
西の海に面しているので、海に沈む美しい夕陽を眺めることができるだろう。

因みに「スケナダ」とは何なのか?
宿の女将さんに聞いても、ぱっとしない返答だった。
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