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現代アートが映える! 瀬戸芸の小豆島 2016


小豆島とは瀬戸内海の播磨灘に浮かぶ島で、
何度も言うが、読みは「しょうどしま」であり「あずき」や「こまめ」でない。

2010年から3年に1度、現代アートの国際芸術祭「瀬戸内国際芸術祭」が開催されていて
近年では、アート抜きには語れない島となってきている。

前回は、芸術に気を引かれて見逃しがちな絶景スポットを紹介したが、
今回は、2016に開催された第3回芸術祭において、
私の芸術感覚にストライクしたアート作品を紹介する。

2017_0219_2_潮耳荘3



1.釈迦ヶ鼻に生息する怪物と少年

三都半島の突端、釈迦ヶ鼻の美しい砂浜に生息するこの怪物たちは、
伊東敏光によって創造された生物だ。

一万年の生命を持ちヒトの一生の間には10mほど歩く怪物たち。

前後の区別もつかない異形の彼らが、
いったい何処に向かっているのかは不明だが、ソコに辿り着くまでに、
いったいどれだけの月日がかかるのだろう...
2017_0219_1_釈迦ヶ鼻4

因みに広場にいる怪物には、乗って記念撮影することができる。
2017_0219_1_釈迦ヶ鼻5



2.潮騒を聴け 潮耳荘

潮耳荘」とは三都半島、神浦集落の権現崎に、
広島市立大学芸術学部有志によって建てられた草庵だ。

古材を用いて建てられた卵型のドーム、そこから海に延びるホルン型の赤い集音器
絵本の世界にいるようで、まるで現実味がない。
2017_0219_0_潮耳荘3

潮耳荘の中は美しい木洩れ日が溢れる空間
潮騒と光...空間アートの素晴らしさを体感できる。
2017_0219_2_潮耳荘5



3.超古代文明 段山遺跡

「段山遺跡」とは三都半島の段山の麓、吉野集落で見つかった超古代文明の遺跡だ。

遺跡の発見者は「久保寛子」。
発掘現場の畑地には、人体・動物を象った原色の立体物が展示されている。

オモシロいことに、この作品、触れていいどころか中に入ることが出来る

真っ赤なドでかい頭が、すまし顔で広場に鎮座している。とてもシュールだ
2017_0219_3_段山遺跡2

段山の麓、広々とした畑地にポツンと佇む巨大な人体部品。
大きいことは芸術である
2017_0219_3_段山遺跡3



4.美井戸神社のモンスター

美井戸神社(ビート神社)は、坂手集落の外れ洞雲山の麓に立つ、
ビートたけしの構想により誕生した神社だ。

古井戸の祠に鎮座する御神体は、
全長8mの「アンガー・フロム・ザ・ボトム(地の底の怒り)」。
創造主はヤノベケンジだ。

水不足の歴史を持つ坂手集落に同調し、定時刻になると、
頭を斧にカチ割られている巨大な怪物が、怒り心頭に発し口から水を嘔吐する
もう、それだけでオモシロい。
2017_0219_5_美井戸神社



5.瀬戸内に浮かぶモノクロームの大岩島

土庄町の役場の裏手にある旧醤油倉庫。
そこに突如現れたエア・ドーム内のアイランドが大岩島だ。

芸術家「大岩オスカール」によって創造された瀬戸内の楽園
絵として描かれた扉を開きその内側に入ると、
モノクロームなパノラマ世界が眼前に広がる
2017_0219_5_大岩オスカール2

ドーム内に描かれた風景には動物たちが隠されている
例えばハウスの隣に立つ木、よく見るとワニだ。
モノクロの自然に溶け込んだ動物たちを探してみよう。
2017_0219_5_大岩オスカール3


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