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寒霞渓や芸術祭だけじゃない! 小豆島の穴場な絶景スポット


小豆島とは瀬戸内海の播磨灘に浮かぶ島、
読みは「しょうどしま」であって「あずき」や「こまめ」でない。

面積153km²、人口は約28000人と比較的大きな島であり、
日本三大奇勝の1つ寒霞渓や、小説「二十四の瞳」、オリーブ、醤油...
観光スポットを挙げたらキリがない離島である。

近年は、3年に1度開催される瀬戸内国際芸術祭の影響で、
芸術の島の印象が強くなってきている。

今回は、寒霞渓や瀬戸芸に気を引かれて見逃しがちな穴場
小豆島が誇る絶景をスポットを紹介する。

2017_0214_1_猪谷池2



1.寒霞渓を望むパノラマ 四方指

小豆島で一番見晴らしのいい展望スポットは寒霞渓でも、
最高峰「星ヶ城山」でもなく、標高777mの高原、四方指だろう。

美しの原高原とも呼ばれている「四方指(しほうざし)」の名前の由来は
四方を指差しても何も遮るものが何も無い」その展望だ。

高原には幾つか展望台があるが、
東端の断崖の上に位置する展望台からの眺望が特に素晴らしい。

断崖から望む紅葉で朱く濡れる寒霞渓は正に艶やか。
晩秋に訪れたい絶景スポットだ。
2017_0214_2_四方指3


2.朝日が美しい夢の跡 段山

段山とは、池田地区の背後にそびえ立つ標高600mの山であり、
寒霞渓の西南に位置することから西寒霞渓とも呼ばれている。

山頂全体が小豆島ヴィラと呼ばれるリゾート施設・別荘地であったが、
2013年に管理会社が破産。現在、数百ある区画には数世帯しか入居していない。

おおよそ観光に訪れることのない場所と思うだろうが、
ここには、美しい朝日を望む絶景のビュースポットがあるのだ。

断崖に突き出た一枚岩の上から眺める朝日に浮かぶ内海湾...とても幻想的だ。
2017_0214_3_段山1



3.断崖に立つ霊場 笠ケ瀧寺

小豆島には、離島版お遍路「小豆島八十八箇所」があり、
その第72番礼所、滝湖寺の奥之院が「笠ヶ滝寺」だ。

標高300m、集塊石の断崖に建てられた本堂まで、
岩石を砕いて作られた石段を登って参拝する。

八十八箇所屈指の天険の霊場であり、
ほぼ崖といえる険しい参道のため14時以降は参拝が禁止されている。

本堂は洞窟を潜った先にあり、厳かな雰囲気に包まれている。
2017_0214_4_笠ケ瀧寺4

切り立った石段の上から望む光景。正面には太麻山、山間の田園が美しい
2017_0214_4_笠ケ瀧寺5



4.衝撃のモダン護摩堂 西之瀧

西之瀧とは、小豆島八十八箇所、第42番の礼所である「龍水寺」であり、
そして、第33番札所の「長勝寺の奥の院」でもある寺社だ。

標高427mの太麻山の南側の山腹に位置している。

寺名となっている龍水とは岩窟に湧く霊水のことであり、
弘法大師が封じた龍の涙と云われている。

燈篭が立ち並ぶ美しい石段の参道は天空の霊場に相応しい光景だ。
2017_0214_5_長勝寺_奥之院西之瀧2

石段を登ると断崖に建てられた護摩堂。
カラフルでモダン、でもどこか落ち着いている不思議な社殿だ。
2017_0214_5_長勝寺_奥之院西之瀧4

護摩堂から望む池田湾、そして沖に霞む五剣山。とても素晴らしい眺めだ。
2017_0214_5_長勝寺_奥之院西之瀧5



5.雨奇晴好な霊山 碁石山

碁石山とは、小豆島の南東に位置する標高430mの岳であり
小豆島八十八箇所の第2番礼所でもある霊山だ。

霊場としての碁石山に山号、及び、寺院名は無く
本堂を含む周辺の地域をまるごと碁石山と呼ぶそうだ。

碁石山の名前の由来は、
白い岩肌と、その岩肌に点在する黒い苔の様子が、碁盤の目のようであることだそうで、
残念ながら碁石は採れない。

碁石山の本尊「浪切不動明王」越しに眺める「大嶽(おおたけ)」。
自然と神とが一体となった荘厳で美しい眺めだ。
2017_0214_6_霊山_碁石山4

参道から眺める内海湾と坂手湾を分断する田浦半島
瀬戸内屈指の絶景が眼前に広がる。
2017_0214_6_霊山_碁石山2

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