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ほどんど知られていない絶景の穴場! 離島竹島


竹島というと、韓国が実効支配している日本海の竹島を思い浮かぶだろう。
しかし、今回紹介するのは薩摩半島の南の沖に浮かぶ方の竹島である。

鹿児島は三島村に属する竹島は、人口約80人、面積4.2km²の小さな島であり、
その名が示すとおり、島全域を琉球竹(リュウキュウチク)が覆っている
薩南諸島に属することから薩摩竹島とも呼ばれている。

カフェ・食堂はおろか商店すらない辺境の離島であるが、
この島には、他では見ることのできない息を呑むほどの絶景が待っている。

今回は、そんな薩摩竹島の素晴らしい景勝を紹介しよう。

2017_0129_1_籠港2



1.白亜の断崖に囲まれた日本一美しい港 籠港

籠港(こもりこう)は、竹島南岸の切り立った断崖に囲まれた港だ。

竹島の南岸は、海底に眠る巨大火山「鬼界カルデラ」の北縁にあたり、
全体的に断崖となっているため徒歩でアクセスすることは出来ない。
徒歩でアクセスできるのは、この籠港だけである。

美しい白亜の断崖、白い砂浜、青く澄んだ海...目の覚めるような絶景が眼下に広がる籠港
海岸までの階段は400段もあるが、
この美しい光景をみたら、吸い込まれるように海岸に下りてしまうだろう。
2017_0129_1_籠港3

籠港は古い歴史をもつ港で、653年に遣唐使の船が難破していることが記録に残っている。

400段の階段は1956年(昭和31年)に整備されたもので、
昭和の時代、籠港は定期船みしまのハシケ港として使用されていた。

一見、もう使われていないように見えるが、
現在でも時化の時の漁船の避難港として使用されている。
2017_0129_1_籠港5

まるで地中海の離島のような美しい砂浜
正面の岩礁は「平瀬」とよばれ、昔はモッコ橋と呼ばれる吊り橋で渡れたそうだ。
2017_0129_1_籠港4



2.竹林に包まれた島を一望、癒しの展望台

島の西端に位置するオンボ崎公園、その丘の上にある癒しの展望台は島で一番の展望スポットだ。

因みに、オンボ崎公園はキャンプ場となっているが、
残念ながら炊事場・トイレは壊れていて使用できない

琉球竹の草原の先に広がる青い海、沖には幽玄に浮かぶ硫黄島
溜め息の出るような光景が眼前に広がる。
2017_0129_2_オンボ崎公園5

展望台から一望する竹島。竹が島全体を覆っていることが一目で分かる
ここまで竹林だらけだと、確かに竹島以外の名前は付けられない。
2017_0129_3_オンボ崎公園6

島の最西端のオンボ崎(雲母崎)から眺める美しく澄んだ海
籠港で難破した遣唐使の遺体をここで火葬し「穏亡崎(おんぼうざき)」と呼ばれたことが
その名の由来だそうだ
2017_0129_3_オンボ崎公園7



3.噴煙を上げる硫黄島に沈む、オンボ崎の夕陽

オンボ崎のもう一つの絶景、それは夕暮れ刻に訪れる。
海に沈む夕陽はどこで見ても一緒」そういう意見もあるが、ここ竹島には当てはまらない

夕陽に陰る硫黄島立ち昇る噴煙、その横、薩摩の海に沈む夕陽
そして、陽が沈み夕闇が訪れると頭上には満天の星

都会の喧騒も人工光もなく、さざ波の音しか聞こえない。
そんな状況で、この美しい光景を眺めることが出来るのは竹島だけだろう。
2017_0129_4_夕焼け2



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