天高くそびえ立つ白亜の塔! 日本の素晴らしい灯台5選
愛車NC750Xに跨って、北は北海道、南は沖縄まで100を超える灯台を巡り、
独断と偏見と思い出で選んだ高く美しい白亜の灯台5選。
灯台の内部が常時一般公開されている参観灯台は、
灯台上部へ登って素晴らしい眺望を楽しむこともできる
今回は、高く美しいだけでなく、灯台からの眺望も素晴らしい5基の灯台を紹介したいと思う。
尚、参観灯台は全国で15基あり、参観料金は一律200円となっている。

Contents
1.関東を代表する煉瓦灯台 犬吠埼灯台
千葉は銚子の東端に立つ灯塔高31.3mの煉瓦灯台。
煉瓦製の灯台としては日本で2番目の高さ、
そして、日本で5ヶ所しかない最大の第1等レンズを使用した第1等灯台。
関東はおろか日本を代表する灯台と言っても過言ではない。
純白な灯身に大きな頭、正に灯台といったフォルムが良い感じだ。
因みに、灯台の門前には白亜の灯台に合わせて白いポストが設置されている。

九十九里にちなんだ99段の螺旋階段を昇り、灯台の頂きから望む犬吠埼。
荒波が岬に打ち寄せ、海岸は白く染っている。

2.神の国の日本一高い灯台 出雲日御碕灯台
島根は出雲の日御碕(ひのみさき)突端に立つ灯台。
因みに「さき」に「碕」の字があてられている唯一の灯台だ。
灯塔の高さ43.6mは日本一。
※燈光会が認めてない「江の島灯台(59.8m)」「大阪灯台(50m)」を除く
犬吠埼灯台と同じく日本で5ヶ所しかない第1等灯台の1基でもある。
断崖絶壁にそびえ立つ白亜の大灯台はロマンを駆り立てる。

土足禁止の163段の螺旋階段を昇り、日本一高い灯台から望む日御碕の雄大な景色。

3.御影石で造られた美しい角島灯台
山口は下関、響灘に浮かぶ角島の北西端に立つ石造の灯台。
日本で5ヶ所しかない第1等灯台の1基であり、
また、日本に2基しかない無塗装の灯台でもあり、とても珍しい。
灯塔の高さは29.6m。
24mの高さまで荒磨きの御影石の装石積という贅沢、そしてとても麗しい灯塔。

105段の螺旋階段を昇り、見下ろす角島の夢ヶ崎も素晴らしい。

4.琉球で一番高い残波岬灯台
沖縄は読谷(よみたん)、残波岬の突端に立つ灯塔高30.6mの大型灯台。
沖縄で一番高く、残波岬の景勝もあり沖縄を代表する灯台といえる。
一筋に青空に延びる円柱型のシンプルなフォルムも、高さ30mを超えると迫力が違う。

沖縄一高い灯台から望む残波岬の壮大な景色。東に延々と延びる断崖絶壁がスゴイ。

5.日本一美しい景観が広がる平安名埼灯台
沖縄は宮古島の最東端、東平安名崎の突端に立つ灯塔高24.5mの灯台。
米軍統治下の琉球政府が管理していたときは「東平安名埼灯台」と呼ばれていたが、
本土復帰後、海上保安庁に引き継がれ名称が「平安名埼灯台」に変わった珍しい灯台。
何故「東」の文字を取ったか不思議である。
平安名埼灯台は六角柱、角型基調のスマートでシンプルな灯台だ。

高さ24mから望む東平安名崎の絶景。真っ直ぐに延びる半島、青く澄んだリーフ...
灯台から望む景観で日本で一番美しいといっても過言ではない。

6.崎と埼...なにが違う?
灯台を巡っていると必ず疑問に思うことがある。
それは、岬の地名が「○○崎(山へん)」であるのに、灯台名は「○○埼灯台(土へん)」となっていることだ。
「さき」の漢字の使われ方が違うことを疑問に思い調べてみた。
まず、漢字の持つ意味としては、
「土へんの埼」は、陸地(平地)が水部へ突出したところを表現し、
「山へんの崎」は、山脚(山地)の突出した所を示すとのこと。
灯台を管理する「海上保安庁」では、漢字から地形が判る「土へんの埼」を採用しているため、
地形に合わせて「崎」と「埼」を使い分けているそうだ。
そのため、灯台の名称には「埼」の字が使われている。
しかし、地名は「国土地理院」が管理していて、国土地理院は「山へんの崎」で統一しているため、
「岬の名」と「灯台の名」に使われる漢字に差が生じている。
一言でいえば、縦割り行政の弊害。ただ、それだけのことだった。
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