さあ離島を疾走ろう! 離島の名道10選
愛車NC750Xに跨って、北は北海道、南は沖縄まで60を超える離島を巡り、
独断と偏見と思い出で選んだ離島の名道10選。
離島には本土では見られない素晴らしい自然があり、不思議な雰囲気に包まれていて、
そして、その島を走る道には本土では味わうことのできない魅力がある。
そんな離島の素晴らしい道、甲乙は付けがたいのだが、
その中でも、走り感動した10の道を紹介したいと思う。

Contents
- 礼文島 桃岩へ通ずる道
- 離島随一の七曲り 父島 夜明道路
- 景勝 長目の浜を望む 上甑島の瀬上里線
- 地球へ 種子島宇宙センター構内輸送道路
- 滑走路を走っていいのか!? 諏訪之瀬島
- 甘い香りが立ち込める 喜界島のシュガーロード
- 眼下に広がる美しい珊瑚礁 伊平屋島の我喜屋ダム線
- 沖縄本島 ニライカナイへの道
- 渡名喜島 大本田を貫く道
- 日本一青い海に架かる宮古島の池間大橋
1.礼文島 桃岩へ通ずる道
礼文島の美しい自然の中、一路、桃岩に向かって進む道。
北海道道765号 元地香深線は、南東岸の香深集落と南西岸の元地集落を結ぶ道路だ。
香深から道道765号を西に進み、トンネルを抜けると目の前には迫力の桃岩。
桃岩を目指し草原を突き抜けるこの道は、北海道の離島の中でも随一の美しい景観を誇る。
日本最北端の有人島である礼文島、
花の浮島と呼ばれるだけあって、おススメの時期は、やはり花が咲き乱れる6月だ。

2.離島随一の七曲り 父島 夜明道路
父島の尾根を縦貫するワインディングロード。
夜明道路は、島を一周する東京都道240号 父島循環線のうち、奥村集落と小曲集落を結ぶ区間の名称である。
奥村集落から長崎展望台まで一気に駆け上る7つのカーブ(七曲り)は走りごたえ満点。
カーブの外には青く美しい二見湾、そして兄島、雄大な景色が広がる。
道幅が狭く路面状態が良くないことが普通な離島のワインディングロード事情において、
この夜明道路は例外、2車線分の道幅をもち、離島とは思えないほど路面状態が良好だ。
さすが、離島と言えど東京都。

3.景勝 長目の浜を望む 上甑島の瀬上里線
上甑島を代表する景勝 長目の浜を眺めながら走るクルージングロード。
鹿児島県道352号 瀬上里線は、里集落と瀬上集落を結ぶ道路だ。
長目の浜とは、北西岸を長さ4キロにわたって続く砂州のことで、
甑四湖と呼ばれる4つの汽水湖と海を隔てている海岸だ。
薩摩藩主「島津光久公」がその美しさに「眺めの浜」と呼んだことがその由来である。
名勝を望みながらのクルージングは正に贅沢。
特に、鍬崎池を眼下に望みながら、
カーブを描きながら大うなぎ橋を下っていくのはとても気持ちがいい。

4.地球へ 種子島 宇宙センター構内輸送道路
展望も抜群、ロケットを輸送するための宇宙センターの構内道路。
種子島南東岸を走る宇宙センターの構内道路は、
ゲートによる入場規制もなく、島民も生活道路として使用しているほど開放的な道路だ。
日本最高レベルの精密機器輸送が行われる道路だけあって
路面状態はとても素晴らしく、そして走り応えもバッチリ。
緑の丘陵、サンゴ礁が広がる美しい海岸、青い海、そして厳重な警備に守られた開発施設。
「世界一美しいロケット基地」と呼ばれるほどに素晴らしい景観を備える種子島宇宙センター、
その中を走り抜けるのはとても不思議な感覚だ。

5.滑走路を走っていいのか!? 諏訪之瀬島
一般車両が走ることのできる日本唯一の飛行場跡地。
諏訪之瀬島飛行場は1977年にヤマハリゾートが建設した飛行場で、
ヤマハリゾートの撤退後、飛行場は自治体に譲渡され、
今ではヘリポートとして使用されている。
空港跡地なので、正しくは「道」ではないのだが、
観光地として入場可能、一般車両を走らせることができる上、
滑走路から望む御岳の景観の素晴らしさもあって名道に選定した。

6.甘い香りが立ち込める 喜界島のシュガーロード
喜界島東部に広がるサトウキビ畑を貫く一直線の農道。
冬の収穫の時期には、サトウキビの甘い香りが畑一面に立ち込める。
沖縄地方、そして奄美地方においてサトウキビ畑の中を走る直線の農道は数多くあるが、
喜界島のシュガーロードは、その中でも落差(高低差)が大きく、
ジェットコースターのように駆け下りることができる小気味よい道だ。
丘陵の斜面に広がるサトウキビを眺めながら、何も考えず、ただ真っ直ぐに走り抜けたい。

7.眼下に広がる美しい珊瑚礁 伊平屋島の我喜屋ダム線
青く美しいリーフを左手に望みながら集落まで駆け下りる坂道。
我喜屋ダム線は、ダムを中間地点に我喜屋集落から島尻集落を結ぶ道路だ。
リーフに囲まれた沖縄の離島の海は、どこも青く神秘的でとても美しい。
しかし、沖縄の離島は標高が低く、スカイラインのような展望道路もないため
クルージングしながら美しい海を眼下に望むことのできる場所が少ない。
そんな離島の中で、島南東岸の山地を突き抜ける我喜屋ダム線は、
リーフの美しさ、展望の良好さにおいて沖縄の離島随一の道である。

8.沖縄本島 ニライカナイへの道
美しい海岸へと下りていく2本の美しい橋、ニライ橋・カナイ橋。
沖縄県道86号 南風原知念線は、南風原町と知念吉富とを結ぶ結ぶ主要地方道、
その東端、国道331号との接合部にある2本の橋が「ニライカナイへの道」だ。
ニライカナイとは琉球の信仰における他界概念、
遥か東の海の彼方、海の底、地の底にあるとされる異界で、簡単に言えば理想郷である。
ニライカナイへ続くこの橋の美しさ、そして橋を疾走る爽快感は沖縄随一である。

9.渡名喜島 大本田を貫く道
渡名喜島南部の山地「大本田」を駆け抜けるワインディングロード。
渡名喜島の渡名喜村は沖縄県において最小、かつ日本で二番目に小さい自治体である。
島南部の景勝地を通るワインディングロードは
コンクリート舗装ではあるが、路面状態は良好。
ただ、かなりの急傾斜なので雨天の走行には注意が必要だ。
ヲモやアンゼーラ浜といった素晴らしい景色を眺めながら、
急傾斜の下り坂を駆け下りるのは、スリル満点でとても気持ちがいい。

10.日本一青い海に架かる宮古島の池間大橋
宮古島の北端、世渡崎と池間島を結ぶ大橋。
沖縄県道230号 池間大浦線のシンボルである池間大橋は全長1425m、
沖縄県で4番目に長い橋だ。
宮古島には池間大橋の他に伊良部大橋、来間大橋という2本の美しい大橋があるが、
池間大橋周辺の海が宮古島地方で一番美しい、
いや日本で1番美しいといっても過言ではない。
空と区別がつかないほどに青く澄んだ海、沖に浮かぶ大神島を眺めながらの橋上クルーズは
海の上を走ってるような錯覚に陥るだろう。

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