美しい南の島 母島で旅行者が注意すること
東京から南に1000kmの太平洋の只中にうかぶ小笠原諸島。
この諸島に属する母島は、父島の南約50kmの海上に浮かぶ離島で、
一般住民が住むことのできる東京都の最南端の土地だ。
母島には、南の島特有の美しい景勝があるだけでなく、
大陸から隔絶してたことによって独自の進化を遂げた動植物が多く、
一度は、その日本離れした自然を見に訪れたい場所だ。
しかし、自然はとても素晴らしい母島だが、
観光客が気をつけなければならないことが幾つかある。
初めて母島を訪れる観光客が特に注意すべき事を3点紹介したいと思う。

1.母島へ導くははじま丸は結構ゆれる
ははじま丸の待合所は二見桟橋の奥村側の建物。
おがさわら丸の旅客待合所では受付できないので注意が必要だ。
毎年、何人かは、知らずにおがさわら丸の待合所で待っているそうだ。

ははじま丸待合所の窓口で購入する乗船券。運賃は片道4110円。
この母島の自然が描かれた記念乗船券だが下船時に係員に回収されてしまう。
カラー写真の部分(上部)とチケット部(下部)との間にはミシン目が入っているので、
乗船券を記念に残したい場合は、自分で切り取り、
チケット部(下部)だけを係員に手渡すようにしよう。

おがさわら丸と同様、2016年7月就航の三代目ははじま丸。通称はは丸。
200人までの旅客を59km先の母島 沖港まで2時間で運ぶ中型の貨客船だが、
外洋を航海することもあって結構揺れるときがある。
船に弱い人は乗り物酔いの薬は必須だろう。
また、朝ごはん、お昼ごはんは乗船前に食べておいた方がよいだろう。

2.ランチできるお店が少ない母島、そして高い
母島でランチできるお店は以下の3店舗しかない。
① 丼もの麺もの、大漁寿司
② おしゃれカフェのサロン・ルシエル
③ 喫茶KOA
ダイビングショップが経営している喫茶KOAはツアー客向けであり、
ツアー中は閉まっているため実質、大漁寿司とルシエルの2店だけと言える。
大漁寿司の営業時間は11:30~12:30だが、
閉店間際に入ると、ご飯が切れていることがあるので、
12:00前にはお店に入っておく必要がある。

大漁寿司のお昼のメニューがこちら。種類は豊富だが全体的に高い。

サロン・ルシエルの営業時間は11:30~13:30(LO)と大漁寿司よりは長い。

しかし、ルシエルのランチメニューは2品で日替りしかなく、
しかも、お値段はドリンク付きで1080円と小笠原価格。

3.時間のない観光客は特に注意 ロース記念館の罠
母島にはロース記念館というロース石で建てられた郷土資料館がある。

ロース石とは母島でかつて産出されていた石材。
1869年(明治2年)に母島に移住したドイツ人ロルフスラルフが発見、
後に移住してきた日本人に利用方法を伝えたものだそうだ。

これだけではただの郷土資料館なのだが、
この館には、母島を訪れた観光客が気をつけるべきトラップがある。
それは、母島の名物ロースの解説おばあちゃんだ。
探したり、こちらから話し掛ける必要はない、
獲物(観光客)を見つけるやいなや、向こうから話しかけてくる。
もうね、とにかく話が長い・・・
・1時間なんてもんじゃない。長編映画1本分くらいは余裕で話す
・聞いていようがいまいが、衛星のように寄り添いずーっと話し掛けてくる
・郷土資料、小笠原に関係した話だけではなく、己の半生まで話してくる
・閉館時刻(16:00)を過ぎようと話してくる
・16:30を過ぎたので、さすがに帰ろうとバイクに跨ってもまだ話てくる
・ヘルメットをかぶってもまだ話てくる。エンジンを掛けてもだ
・バイクを発進させたら、進行方向に立ちはだかり話かけてきたときには恐怖を覚えた
母島のガイドマップには、滞在時間に応じておススメ観光コースが載っているが、
ロース記念館に触れられていないのは、
このおばあちゃんのせいだと確信している。
滞在時間が2~4時間しかない
日帰り観光客は、絶対にロース記念館に立ち寄ってはならない。
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