父島でおススメの美しい砂浜
父島には幾つもの砂浜があるが、その中でも景観が素晴らしく、
比較的手軽にアクセスできるおススメの砂浜を紹介する。
走破したルート (36 km)
沈没船を眺める境浦海岸
二見湾内の東部に位置する砂浜、境浦海岸。
ここは美しい砂浜だけでなく、沈没船というオブジェも愉しむことができる海岸だ。

その沈没船とは戦時中に戦禍を被った「濱江丸(ひんこうまる)」という船だ。
海面上の部分はほとんど朽ち果てていて、一見は船の残骸であることは分からない。

観光説明板によると、濱江丸とは太平洋戦争において日本海軍に徴用された民間の貨物船で、
サイパン島北方洋上で米海軍の空襲をうけ退避、
どうにか辿り着いた父島近海で再び米海軍の攻撃をうけ漂流、座礁。
そして現代では、戦争遺跡として小笠原の観光スポットになるという数奇な運命を辿った船だ。

海水浴にはとても便利な扇浦海岸
二見湾の南側に位置する扇浦海岸は、
駐車場に隣接し、トイレ・シャワー、休憩所も完備された、とても便利な砂浜だ。
二見湾に面してるため波も穏やか、海水浴におススメの海岸。
清掃が行き届いていて、ゴミのない美しい砂浜が広がっている。

湾の向こうの烏帽子岩、大根崎、大村海岸が織りなす景色を眺めながら
のんびりと過ごしたい、そんな気分にさせるビーチだ。

ウグイス砂が美しい初寝浦
初寝浦は切り立った山に囲まれていて車道は通っていないため、
砂浜へは徒歩でアクセスするしかない。
1.2kmの遊歩道を30分ほど歩く必要があるが、
東島を正面に望む美しいこの景観、父島に来たなら訪れておきたい砂浜だ。
東島は、初寝浦から2.2kmの沖に浮かぶ無人島で、
この島と周辺の岩礁も小笠原の世界自然遺産に登録されている。

暗緑色のウグイス砂の砂浜に打ち寄せる波。
それほど奥深い湾ではないため波はやや髙い。海水浴には注意が必要だ。

「西日に照らされる東島」と「山陰に入り暗くなった海」。
島と海が織りなすコントラストがとても美しい。

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