母島から父島へ移動する日の過ごし方
母島と父島を結ぶ客船ははじま丸の便数は1週間に4~5便。
出航時間は14:00が基本だが、
おがさわら丸が父島を出港する日だけは、
おがさわら丸に乗り継ぎ、東京に帰る乗客のため12:00出航となる。
今回は、この特別な12:00出航便の日における過ごし方を紹介する。
ははじま丸の航路
1.母島出発日のおススメ観光スポット
12:00出航便は、おがさわら丸に乗り継ぐことができるので東京まで戻る分には便利だが、
母島での最終日の観光時間が限られてしまうというネックがある。
乗船券の購入やバイクの航送受付にかかる時間を考慮すると、
実質2時間ほどしか観光の猶予がない。
そうなると南崎、乳房山などの有名な観光スポットには行くのは難しい。
沖港周辺の観光で、出航までの時間を過ごすしかなくなる。
以下の2つが、この中途半端な時間で回れるおススメの観光スポット...
というか、ここぐらいしか行く所はない。
① 清見ヶ岡鍾乳洞と鍾乳洞裏の遊歩道散策
② 剣先山(小剣先)登山
尚、港に近いからといって、間違ってもロース記念館へは行ってはならない。
2.清見ヶ岡鍾乳洞の入洞申請
鍾乳洞を見学するには、
客船待合所にある母島観光協会で入洞申請をする必要がある。
申請といっても堅苦しいものではなく、ただ名簿に名前を書くだけだ。

鍾乳洞内では、観光協会から貸し出されるヘルメットの着用が義務づけられている。

鍾乳洞のある清見ヶ岡周辺の地図。
鍾乳洞見学、遊歩道散策、神社参拝で所要時間は45分ほどだ。

3.いざ、清見ヶ岡鍾乳洞へ
都道241号の北進線の坂を少し上った先、清見寺の裏に鍾乳洞の入口がある。
清見寺は浄土宗のお寺で地元では六角堂と呼ばれている。
年に何度か東京の増上寺からお坊さんが訪れるそうだ。

鍾乳洞の入口。
扉の右側にある洞窟内の照明のスイッチを点けてから入洞する。

洞窟内を這うガジュマルの気根。洞窟の深さは20mもないので迷うことはない。

鍾乳石は大したことはない、石柱やリムストーンなどは期待しないように。

4.次に剣先山の小剣先を登る
短い時間で観光できるもう1つのスポットが剣先山の小剣先だ。
前田商店先のT字路を右(南)に折れた先に登山道の入口がある。

小剣先は標高111.9m、20分ほどで登頂できるが、
山頂付近はガレ場なので、低い山だからと言ってギョサンでは登らないように。

山頂からの眺め。
元地集落と沖港を眼下に望み、沖に浮かぶ向島、平島も一望できる素晴らしい眺め。
集落から近く、とても手頃な好展望スポットだ。

小剣先の背後にそびえ尖る大剣先。更に後ろには乳房山がそびえる。

5.母島から父島へ、客船待合所で受け付け
乗船券の販売、バイクの航送の受付は10:30から開始となる。
乗船券は片道4110円、250cc以上のバイクの航送料は8056円だ。

バイクの搬入は事前に電話で連絡しておくとスムーズにすすむ。
今回はバイクを父島で降ろすため問題はないが、
おがさわら丸に乗り継ぎ東京へと運ぶ場合には事前に相談しておく必要がある。
貨物の状況によっては、おがさわら丸への積み込みが出来ない場合があるからだ。

12:00、母島沖港を出航。
鯉のぼりを振って見送ってくれる島民。なぜ鯉のぼりなのか・・・

向島、平島、二子島等の島々に囲まれている沖港手前の海域。
この海域を過ぎると船の揺れが大きくなる。
12:00出航の便の場合、母島でランチを取ることは難しい。
お弁当を注文して、船内でお昼ごはん食べる選択肢もあるが、
船に弱い人は、乗船前に食べておいた方がよいだろう。

6.再び父島に上陸
14:00。父島、二見港に入港。

二見桟橋に接岸するははじま丸。
奥には、この後東京へ向けて出航するおがさわら丸が停泊している。

荷役に時間がかかる「おがさわら丸」と違って「ははじま丸」のバイクの引き渡しは早い。
着岸から15分ほどで、すぐに走り出すことができる。

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