[537日目]母島の要注意観光スポット、ロース記念館
母島で観光客が気をつけなければならないことが幾つかある。
例えば、飲食店の少なさ、ガイド同伴が義務づけられている場所、ははじま丸の欠航、
公衆トイレの少なさ、クレジットカード利用の制限などだ。
しかし、時間の限られた観光客が一番注意しなければならないこと、
それは、島の郷土資料が展示されたロース記念館だ。
走破したルート (23 km)
ははじま丸 欠航
父島に戻る予定だったが、悪天候のためははじま丸が欠航。
欠航によって滞在期間が延長したり、反対に、悪天候が予想されているときに、
離島を勧告され滞在期間が短縮するのは孤島の宿命だ。
基本的にどこの宿も、ははじま丸欠航時の延泊は可能なので滞在先の心配はいらない。
しかし、東京行きの「おがさわら丸」に乗り継ぐ「ははじま丸」が欠航した場合は、
次の東京行きの便がでるまで1週間、小笠原に滞在しなければならないので注意が必要だ。

ロース記念館の罠
母島にはロース記念館というロース石で建てられた郷土資料館がある。

ロース石とは母島でかつて産出されていた石材。
1869年(明治2年)に母島に移住したドイツ人ロルフスラルフが発見、
後に移住してきた日本人に利用方法を伝えたものだそうだ。

これだけではただの郷土資料館なのだが、
この館には、母島を訪れた観光客が気をつけるべきトラップがある。
それは、母島の名物解説おばあちゃんだ。
探したり、こちらから話し掛ける必要はない、
獲物(観光客)を見つけるやいなや、向こうから話しかけてくる。
もうね、とにかく話が長い・・・
・1時間なんてもんじゃない。長編映画1本分くらいは余裕で話す
・聞いていようがいまいが、衛星のように寄り添いずーっと話し掛けてくる
・郷土資料、小笠原に関係した話だけではなく、己の半生まで話してくる
・閉館時刻(16:00)を過ぎようと話してくる
・16:30を過ぎたので、さすがに帰ろうとバイクに跨ってもまだ話してくる
・ヘルメットをかぶってもまだ話してくる。エンジンを掛けてもだ
・バイクを発進させたら、進行方向に立ちはだかり話かけてきたときには恐怖を覚えた
母島のガイドマップには、滞在時間に応じておススメ観光コースが載っているが、
ロース記念館に触れられていないのは、
このおばあちゃんのせいだと確信している。
滞在時間が2~4時間しかない
日帰り観光客は、絶対にロース記念館に立ち寄ってはならない。
母島の島寿司を食べる
母島で島寿司を食べられるのは大漁寿司だけだ。
島寿司とは伊豆諸島、八丈島の郷土料理で、
八丈島からの移住者が多い小笠原諸島や大東諸島でも食べられている。

大漁寿司のお昼のメニューは丼もの・麺ものだけだが、
郷土料理だけに、島寿司だけはお昼にも注文できる。
お値段は9貫で1200円だ。

寿司種にはヅケ、ワサビの代わりに練りがらしが使われているのが島寿司の特徴。
小笠原では寿司種にサワラが使われる。

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コメント
No title
サワラ寿司のお味はいかがでしたか?
2016-12-17 09:39 みきすけぱぱ URL 編集
Re: No title
> サワラ寿司のお味はいかがでしたか?
サワラの島寿司美味しいです。
ロース記念館のおばあちゃんはカワイくて、いい人ですよ。
あの長話さえ無ければ。
2016-12-17 12:24 J.in.ny URL 編集