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小笠原 母島で一番美しい海岸 蓬莱根


蓬莱根とは、母島南部の西海岸、唐なす海岸とワイビーチの中間の海岸の沖に立つ岩の名前で、
この岩の前にある砂浜は母島でも随一の美しさを誇る。

母島に渡ったなら必ず訪れたい素晴らしい景勝地だが、
陸からアクセスするルートがないことが、観光のハードルを髙くしている。

今日は、この蓬莱根の海岸にアプローチする。

走破したルート (16 km)





1.まずは都道最南端へ、遊歩道を進み海岸に向かう

母島を縦貫する都道241号を南下し、都道最南端にある遊歩道の入口へ。

蓬莱根にアクセスするには、小富士へと続く遊歩道の枝道から
一旦、蓬莱根手前の海岸へ出る必要がある。

2016_1213_1_都道最南端1

遊歩道入口から1.3kmの地点に、蓬莱根への道標が立っている。
ここから海岸方向(右方向)へ枝道を進んでいく。
2016_1213_1_都道最南端2

分岐点から300mほど進むと密林を抜けて海岸に到達する。
しかし、残念ながらここは蓬莱根を望む海岸でなはい
2016_1213_1_都道最南端3

遊歩道のような整備された陸路はここまで。
ここからは、入り江の右側の波食崖を伝って蓬莱根へとアプローチする。
2016_1213_1_都道最南端5



2.海食棚の道を歩き蓬莱根へ

大潮の干潮刻にだけ現れる海食棚の道
これが、歩いて蓬莱根へアクセスする唯一のルートだ。

2016_1213_2_蓬莱根への道1

足場はヌルヌルと滑ってとても危ない。特に、入り江の端は足場も悪く最大の難関だ。
波食崖の岩を手で掴みながら慎重に進む。
2016_1213_2_蓬莱根への道2

ちょっと休憩、入り江の先端から向島を眺める。
2016_1213_2_蓬莱根への道3

入り江の端を回りこむと目的地である蓬莱根の砂浜が見える。
2016_1213_2_蓬莱根への道4

砂浜まであと10mという所で海に消える足場
大潮の干潮刻といえど、冬季では完全に陸続きにはならないようだ。
2016_1213_2_蓬莱根への道5

ここからはブーツを脱ぎ、ギョサン(漁協で売っているサンダル)に履き替える。

因みに、これは父島で買ったギョサンで父ギョと呼ばれるモノ。
母島で売られている母ギョは、
父ギョに比べて素材が柔らかく、エアー抜きの穴があるのが特徴だそうだ。
2016_1213_2_蓬莱根への道6



3.美しい蓬莱根の砂浜

ギョサンを履き、蓬莱根の砂浜に無事上陸。

2016_1213_3_砂浜に到着1

白く美しい砂浜には大きな戦争の残骸が佇んでいる。
2016_1213_3_砂浜に到着3

広くはないが、とても美しい砂浜だ。母島でも随一の美しさと言われるのも納得できる。
2016_1213_3_砂浜に到着2



4.蓬莱根と呼ばれる岩

砂州の北側の沖に切り立つ奇岩が蓬莱根だ。

2016_1213_4_蓬莱根1

陽に照らされる蓬莱根。
蓬莱とは海の仙人が住む仙境のことだそうだが、誰が名付けたのだろう。
後日、郷土資料館で聞いてみたが、由来は分からなかった。
2016_1213_4_蓬莱根2

陸繋島の洞門から望む蓬莱根がおススメのビューポイント。
日本とは思えない景色に茫然とする。
2016_1213_4_蓬莱根3

この素晴らしい景色を眺めながら、砂浜でボーっとしたいところだが、
歩いて戻る場合には、潮が満ち始める前に砂浜を発たなければならない。

蓬莱根でのんびり過ごしたい人は、
シュノーケリングの機材を用意して泳いで渡った方が良いだろう。
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