三代目おがさわら丸に乗って小笠原 父島へ渡る ~出航編~
小笠原に空路は無く、父島に渡るための手段は客船「おがさわら丸」だけだ。
そして、おがさわら丸の便数は6~8日間に1本、
フェリーで2泊、島には最低3・4泊する必要がある。
最低1週間の連休が無いと渡島できない小笠原諸島。
旅のハードルはかなり高い。
2016年7月就航の三代目おがさわら丸に代替わりし、
父島までの所要間はきっかり24時間。
先代のおがさわら丸の所要時間が25.5時間だったので1.5時間の短縮。
出航時間が10:00 → 11:00となって、
東京のラッシュ時間帯を避けることができるようになったが旅行日程が変わるほどではない。
おがさわら丸の航路
1.竹芝客船ターミナルでの手続き
おがさわら丸の乗り場は竹芝桟橋。
山手線 浜松町駅から海方向(東方向)に徒歩7分で竹芝の客船ターミナルに到着。
中央広場にはマストのモニュメントがそびえ立つ。

広場を右に進むと竹芝客船ターミナルの入口がある。

小笠原、父島行の当日乗船券は4番窓口で購入する。
受付時間は10:00~10:40までのたった40分。
当日の船便を逃すと次は来週になるので遅れてはいけない。

運賃は二等寝台で25260円。
二等和室(雑魚寝)は、これより3000円ほど安いが席にコンセントがついていない。
スマホ・タブレット等を充電するなら二等寝台以上を選択するしかない。

4番で乗船券を購入した後は、8番窓口で乗船券を搭乗券に交換する。
この交換手続きは、他の海運会社にはないので少し戸惑う。

ペラペラのレシートのような搭乗券。下船時に回収されるので間違って捨てないように。
このときには気が付かなかったが、
二等寝台で乗船券を購入したのに、窓口の手違いで二等和室に変わっていた。
搭乗後にモメるので、ここできちんと確認しよう。

今年(2017年)就航したばかりの新造客船「おがさわら丸」。通称おが丸。
7階建ての巨大な船体が、894人までの旅客を24時間で父島までいざなう。

2.おがさわら丸、竹芝桟橋を出航
おがさわら丸は東京湾、竹芝桟橋を11:00に出航する。
ビルの隙間から東京タワーが覗く。

竹芝桟橋を離岸した後、180°旋回する「おが丸」。
単に、進行方向の南へ船体の向きを変えてるだけなのだが、
このときに海の上から東京を360°一望できる。
出航時には甲板デッキに出て、この素晴らしい光景を楽しもう。

レインボーブリッジをくぐり、いざ小笠原へ。24時間のクルージングに出発。

3.新生おがさわら丸の船内
明るい4階のロビー。
旧おがさわら丸に乗船したことがないので比べることは出来ないが、
新おがさわら丸は原色モザイク調のデザインだ。

階段にはホエールテールのオブジェ

上下二段の二等寝台は普通の作り。マットがやや硬い。
コンセントは1つ、100V、560Wまでだ。

7階のラウンジ。
出航と共にオッサンたちの酒盛りが始まり、
喧騒の中、アルコールとツマミの臭いが充満するので寛ぐことはできないだろう。
コンセントはカウンター席に2か所。
ノートPCなどを使用するなら早めに席を確保した方がいい。

朝昼晩3食が提供される食堂。ここもモザイク調のデザイン。

晩ごはんに食べた海鮮丼。料金は1080円。
モノの割には値段が髙めなのは客船レストランの宿命か。

4.おがさわら丸から眺める夕焼け
伊豆諸島の近くを南に航行する「おがさわら丸」からは、
伊豆諸島の島々に間に沈む夕陽を眺めることができる。
夕暮れ時はデッキに上がり、夕焼けを眺めたい。
今回の旅は冬だったので、夕陽は青ヶ島の傍に沈んでいた。

反対側、薄暗い東の海はもう夜の世界だ。

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