海だけではない宮古島、魅力のツーリング
1年と6ヶ月、日本中を放浪して、よく聞かれる質問がある。
その質問とは「どこが一番よかったか?」。
そして、いつもこう答えている「それは宮古島」と。
ダイビングやシュノーケリング等の海の中の美しさで有名な宮古島だが、
バイクで走る気持ちよさ、地上から望む絶景はあまりライダーに知られていない。
宮古島のその魅力を、ほんの一部だが紹介したいと思う。

1.なぜ宮古島か
宮古島とは沖縄本島から南西方向に約300kmに位置する南の島。
現在、宮古島に渡るためのフェリーは運行されておらず、
他県ナンバーの車、バイクを目にするとこはほとんどない離島だ。
一周は約100km、島に山は無く最高所でも標高115mと、
おおよそライダーが好む島とは思えないかもしれない。
しかし、ワインディング(峠道)は無くとも、
宮古島には近隣の島々に架かる3つの長大な橋がある。
そして、日本随一といっても過言ではない美しい海と海岸が繰り出す絶景。
内地(沖縄・奄美以外の本土)では見ることのできないスカイブルーの海に架かるこれらの大橋を走る、そのためだけでも、愛車と共に宮古島に訪れる価値は十分にあると断言できる。
2.宮古島へのアクセス
2008年までは、有村産業のフェリーで宮古島に渡ることができたが、
有村産業は倒産、現在、宮古島にフェリーで上陸することはできない。
では、どうやってバイクと共に宮古島に渡るのか?
それはバイクは貨物船で航送し、自分は飛行機で島に渡るという手段だ。
琉球海運を使うと東京、大阪、博多、鹿児島、那覇の各港から宮古島へバイクを航送することができる。
航送費については海運会社に直接電話して確認するしかないが、
2016年に750ccのバイクを那覇から宮古島に航送したときは12,400円ほどだった。
便数は週2便と少なく、かなりの変則スケジュール。海や積荷の状況によって抜港、航路変更があるので事前に海運会社に確認しておく必要がある。
また、出航日の前日には海運会社の現場事務所にバイクを預ける必要がある。
3.宮古島で走りたい3つの大橋
3.1 伊良部大橋
2015年1月に開通したばかりの伊良部島と宮古島を結ぶ大橋。
無料の橋としては日本最長の3540m。語呂合わせで「サンゴ(35)の島(4)」となっている。
交通量や観光客が多いため橋を快走することは難しいが、反対に美しい海を眺めながらノンビリとクルーズすることができる。


3.2 来間大橋
宮古島の南に浮かぶ来間島と宮古島とを結ぶ大橋。全長1690m、沖縄で3番目に長い橋である。
与那覇前浜ビーチの東端から来間島に架かる橋であり、
欄干からは東洋一とも謳われる美しい白砂の海岸を眺めることができる。
また、交通量が少ないので、気持ちよく愛車を走らせることができる。

3.3 池間大橋
宮古島の北端の岬と池間島を結ぶ大橋。
全長1425mと他の2つ橋に比べると短いが、橋の下の海は、宮古島地方どころか日本で1番美しいといっても過言ではない。
この橋も来間大橋同様に交通量が少なく、爽快に愛車を走らせることができる。

4.宮古島で訪れたい3つの絶景スポット
4.1 東平安名崎
宮古島の最東端の岬、東平安名崎は宮古島を代表する絶景スポットである。
特に岬の北側の美しい海と断崖、巨岩が転がるリーフの景観は圧巻だ。


4.2 下地島空港の進入灯
伊良部島の西に位置する下地島。
この島を伊良部島の一部だと思っている人も多いが、実際には別の島である。
下地島には、パイロット訓練に用いられる下地島空港があり、
滑走路と進入灯を囲う海は宮古島地方でも1位2位を争うほどに美しい。
そして、その美しい海のすぐ傍をバイクで走れることが素晴らしい。

4.3 三角点ポイント
最後に紹介するのは、観光ガイドにも載っていない伊良部島の絶景スポット。
三角点が設置されていることから、三角点ポイントと呼ばれている。
1年と6ヶ月、日本を放浪したが、未だにここを越える絶景に出会えていない。
それほどの光景が眼下に広がる。


5.最後に
宮古島をツーリングするには、確かに時間の余裕と十分な旅費が必要かもしれない。
しかし、掛けたものに見合うものが必ず宮古島にはある。
ぜひ、宮古島に渡って、それを体感してほしい。
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