絶景の岬に孤独に立つ! 誰も知らない穴場の灯台5選
前回は、高く美しい参観灯台を紹介したが、
有名な観光地にもなっている参観灯台が素晴らしいのはあたりまえとも言える。
今回は、観光客がほぼ来ることのない、
とてつもなく絶景の岬にひっそりと立つ5基の穴場の灯台を紹介したいと思う。

1.勇壮な奇岩を望む 中之島灯台
鹿児島はトカラ列島、中之島の南東端に立つ中之島灯台。
トカラ列島と言うだけで、もうすでに穴場である。
灯台が立つ南東端の土地を「ヤルセ」と呼ぶそうで、地元では灯台を「ヤルセ灯台」と呼んでいる。
琉球竹に囲まれたヤルセの直線道路の先に立つ角型基調の白亜の灯台。
この牧歌的な景色も、他では見ることが出来ないだろう。

灯台の奥にあるのは、牧歌的な景色とは打って変わって断崖絶壁に突き立つ、槍の様な奇岩セリ岬。
荘厳な佇まいに息を飲み、切り立つ断崖の壁に眩暈を覚える。

2.宝島を一望 荒木埼灯台
鹿児島はトカラ列島、宝島の南東端に立つ宝島荒木埼灯台。
ここもトカラ列島なので穴場である。
島の南東部は「城之山牧場」となっていて、
灯台の立つ荒木崎に行くには、ゲートを開けて牧場を通り抜ける必要がある。
因みに、平家の城が立っていたことが「城之山」の由来だそうだ。
切り立つ岩山の上に佇む角型の灯台、どことなく風格を感じる。

灯台周辺の岩場から一望する宝島全島。
牧場を突き抜ける道、その先にそびえるイマキラ岳。
まるで空を飛んでいるかのような錯覚に陥る。

3.エメラルドの海が美しい 今井埼灯台
鹿児島は奄美大島、笠利湾の龍郷側の入口の岬に立つ灯台。
灯台の入口は案内版もないので、はっきり言って場所が分かりにくい。
また、入口から灯台までの約3kmの道はガードレールのないダートであり走行には注意が必要だ。
大変な道のりだが、素晴らしい景色が待っているので頑張って辿り着こう。
今井埼灯台は、余計なものは何もないシンプルな円柱型の灯台だ。

灯台の周囲を囲む青く澄んだ笠利湾、美しい白砂のビーチ。
何も考えずボーっと眺めていたい、そんな景色が広がる。

4.言葉を失うほどの絶景 曽津高埼灯台
鹿児島は奄美大島、その最西端の岬「曽津高崎(そつこうざき)」に立つ灯台。
曽津高埼灯台は1896年初点灯、奄美群島で一番古い灯台だ。
奄美大島最西端の集落「西古見」の名を取り、西古見灯台の愛称でも知られている。
灯台入口までの道は荒れたダートの上、傾斜も急なので、
オンロードバイクでのアクセスはおススメしない。少々キツイが徒歩が無難だろう。
頑張って辿り着けば、絶句するほどの情景が待っている。

岬の断崖から望む深淵の海。海岸に沈む巨岩が神秘的だ。

5.サンゴ礁に浮かぶ美しい島を眺める 瀬嵩埼灯台
沖縄本島の山原(ヤンバル)地方、東海岸の小さな安田集落の岬に立つ灯台。
1963年初点灯の比較的新しい灯台。
角型基調の灯塔に円形の頭、新しいだけあってモダンな造りの灯台だ。

エメラルド色の優麗なリーフに浮かぶ無人島「安田ヶ島」。
観光客どころか地元民も滅多に訪れない穴場中の穴場の絶景スポットだ。

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